twosanの忘備録

銭湯、旅行、乗り物とかが多くなるとおもう。

ウラジオストク旅行 ウスリースク編 2018年3月

ウラジオストクを早朝に出て、2時間半、極東の小都市ウスリースクに着いた。時刻表を見ると長距離列車は一日7本ほどある。シベリア鉄道をひたすら上っていく列車だけでなく、日本海沿いの港湾都市ナホトカに行く列車、そして南下し北朝鮮豆満江行きの列車が時刻表に出ている。豆満江行きの列車は不定期で、ピョンヤンに行ったり、逆にロシア国内で終点になったりする。

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ようこそウスリースクへ。

駅前に出る。雪を被ったレーニンが、ウスリースクへの到着を歓迎している。初めて台湾に行き、西部の小都市で降りたとき、駅で出迎えたのは孫文だった。それも昔の話で、今は台湾を旅行しても孫文蒋介石は全くみかけない。レーニンソ連崩壊と共に、ロシアの地から退場したはずだった。極東ではなぜか鎮座し続けている。

ここは町の中心部では無いため、エレクトリーチカから降りた乗客は町に出るため、バスへと向かっている。バスに乗ると車掌さんが切符を売りにきた。14ルーブルを払うと、腰にロール状にまいた切符を千切って渡してくれた。まさか車掌がいるとは思わなかった。ウラジオストクのバスはワンマンで、下車時に運転手にお金を渡す。値段も16ルーブルと、ウスリースクより少し高い。

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キタイスキー市場

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中国語で書かれた張り紙

ウスリースクはインターナショナルな都市だ。朝鮮、中央アジア、さらには中国とも近いため、中国の人もいる。駅から20分ほどバスに乗り、キタイスキー市場に到着した。キタイスキー市場は「中国人市場」という意味で、中国の人が商売をしている。平日の午前中だからか、人はあまり多くない。この市場では主に衣料品を扱っている人が多いようである。ただ特にこれ以上見るものはないと思い、国際バスセンターに向かうことにした。

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ソ連型団地

典型的な無機質なソ連型団地が並ぶ。かつてセンター試験の地理で、こういった団地が並んでいる写真が出て、どこの都市か選ばせる問題が出題された。(答えはモスクワだった)。かつてソ連だった中央アジアウズベキスタンでも全く同じ街並みが広がっていたと聞いたことがある。ウスリースクはソビエトの雰囲気が色濃く残る街である。

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ウスリースク長距離バスターミナル

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国際バス時刻表

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国際バス切符売り場

ウスリースクのバスターミナルに着いた。ここからはウラジオストクやナホトカなど市外に出るバスが出ている。さらに中国の東寧、牡丹江、ハルビン、綏芬河、延吉などに行くバスもある。このバスを使えば、ロシアから入って中国から出る旅程も組める。しかし電子ビザは現在、中露の自動車道での出入国を認めていない。極東付近を自由に旅行するのはまだまだ制約が大きい。